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聖書とは何でしょうか。
聖書とは何でしょうか。
聖書は大きく分けてキリスト以前の書である旧約聖書(ヘブライ語聖書とも言う)とキリスト以後の書である新約聖書(クリスチャンギリシャ語聖書とも言う)の二つの部分に分けることが出来ます。
旧約聖書は創世記から始まる39冊の書から出来ており、新約聖書はマタイによる福音書など27冊の書から成り立っています。
最初の書である創世記は、前1500年頃モーセによって、伝承や過去の文献をもとに、神による天地創造、人類の歴史、イスラエルの歴史が記されています。人類が罪に至った経緯と、罪を終わらせる「女の胤」と呼ばれる救い主に言及しています。
その後エジプトを脱出した記録、荒野での記録、モーセの言葉などが続き、モーセの死後、後継者となったヨシュアの記録が続きます。
イスラエル人がカナンの地に定着していきますが、その後の歴史が裁き人の書などに記されていきます。
前11世紀頃、ダビデ王やソロモン王が登場しイスラエルの黄金時代とも言うべき繁栄した時代を経験します。その当時書かれたものがサムエル記、箴言、詩編、伝道の書などです。
ソロモンの死後レハベアム王の時代イスラエルは北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂します。イザヤなどの預言者が続々と登場しイスラエルの滅びとメシアの登場の音信を伝えていきます。
旧約聖書の最後の書であるマラキの預言書が記されたのは前440年頃です。
ここに39冊で成る旧約聖書が完成したのですが実に1000年以上書き継がれてきたと言えます。

新約聖書はどのようにして出来たのでしょうか。
前2年頃エルサレムの近くのベツレヘムで待望のメシアであるイエスが誕生します。イエスが30歳の時歴史の表舞台に登場し、各地を回り神からの音信を伝えます。伝道を開始してわずか3年あまり後の33年に刑柱に掛けられ亡くなります。しかし3日後によみがえり、神によって救い主、贖い主に成られたことが明らかにされます。40日後天に昇られ再び地に来ることを約束されます。
その後弟子たちがエルサレムで集まっていると聖霊が弟子たち全員に下り、ここにクリスチャン会衆が発足します。
マタイやマルコなどによってキリストの事跡がまとめられ、福音書として知られる書が書き記されていきます。その後パウロが登場しパウロによる手紙などが神聖な書として認められ、長命であった使徒ヨハネによって福音書と手紙と啓示の書が98年頃記され、ここに27冊でなる新約聖書が約50年あまりかけて完成します。
実に1600年以上の長さと40人以上の人々の手によって書き継がれて来たにも関わらず、「女の胤」の実態と人類の救いという中心主題のもとに首尾一貫して書き継がれて来ました。
聖書はまた心ある多くの人々によって高く評価されて来ました。
たとえば アメリカの大統領であったリンカーンは「聖書は、神が人間に賜った最もすばらしい賜物である。人間にとって望ましいものはすべて聖書にある。」と述べています。
また発明家として有名なエジソンは「 聖書だけが、私たちに救い主を示してくれます。そのことによって聖書は、私たちの全生涯を造り変えることができる力の泉となるのです。」と語っています。
聖書の構成
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