ガリラヤでの活動 12弟子が選ばれる 山上の垂訓

マタイ マルコ ルカ ヨハネ
**********安息日に右手の萎えた人を癒す******
マタイ  12:9 〜 12:15
12:9 その場所を去ってから,[イエス]は人々の会堂に入られた。
12:10 すると,見よ,片手のなえた人がいた。それで彼らは、「安息日に[病気を]治すことは許されるだろうか」とイエスに尋ねた。彼を訴える理由を得ようとしてであった。
12:11[イエス]は彼らに言われた,「あなた方のうち,一匹の羊を持っていて,それが安息日に穴に落ち込んだ場合,それをつかんで引き出さない人がいるでしょうか。
12:12 どう考えても,人は羊よりずっと価値のあるものではありませんか。それで,安息日にりっぱなことをするのは許されているのです」。
12:13 それから,その人に向かって,「あなたの手を伸ばしなさい」と言われた。それで彼が伸ばすと,それは元どおりになり,他方の手のように健やかになったのである。
12:14 しかしパリサイ人たちは出て行き,[イエス]を滅ぼそうとして相談した。
12:15イエスは[これを]知って,そこから退かれた。大勢の者もそのあとに従ったが,[イエス]はその人々をみな治された。
マルコ  3:1 〜 3:6
3:1イエスはもう一度会堂の中に入られた。すると、片手のすっかり萎えた人がそこにいた。
3:2 それで人々は,安息日にその人を治すかどうかを見ようとして、じっと彼を見守っていた。彼を訴えようとしてであった。
3:3 すると,[イエス]はその片手のなえた人にこう言われた。「立って,中央に[来なさい]」。
3:4 次いで彼らにこう言われた。「安息日に許されているのは,善行をすることですか,悪行をすることですか。魂を救うことですか,殺すことですか」。しかし彼らは黙っていた。
3:5 それで[イエス]は憤りを抱いて彼らを見回したのち,その心の無感覚さを深く憂えつつ,「あなたの手を伸ばしなさい」とその人に言われた。そこで彼が伸ばすと,その手は元どおりになったのである。
3:6すると,パリサイ人たちは出て行き,すぐにヘロデの党派的追随者たちと協議を始めた。[イエス]に敵し,これを滅ぼそうとしてであった。
ルカ  6:6 〜 6:11
6:6別の安息日のこと,[イエス]は会堂の中に入って教えはじめられた。すると,そこには右手のなえた人が来ていた。
6:7そこで,書士とパリサイ人たちは,彼が安息日に[病人を]治すかどうかを見ようとして,じっと見守っていた。彼を訴えるすべを何か見いだそうとしてであった。
6:8しかし[イエス]は,彼らの論議を知っていたにもかかわらず,片手のなえた人に,「起き上がって,中央に立ちなさい」と言われた。それで彼は身を起こして,そこに立った。
6:9それからイエスは彼らに言われた,「あなた方に尋ねますが,安息日に許されているのは,善を行なうことですか,危害を加えることですか。魂を救うことですか,滅ぼすことですか」。
6:10そして,彼らすべてを見回してから,その人にこう言われた。「あなたの手を伸ばしなさい」。彼がそのとおりにすると、その手は元どおりになったのである。
6:11ところが,彼らは狂わんばかりに怒り,イエスに対して何を行なおうかと話し合いをはじめた。
ヨハネ
**********病気に苦しむ人達が押し寄せる*******
マタイマルコ  3:7 〜 3:13
3:7 しかし,イエスは弟子たちと共に海に退かれた。すると,ガリラヤおよびユダヤから来た非常に大勢の人がそのあとに従った。
3:8 エルサレム,イドマヤ,ヨルダンの向こう,ティルスやシドンの周辺からも非常に大勢の人が,[イエス]の行なっている多くの事について聞き,そのもとにやって来た。
3:9 それで[イエス]は,群衆が押し迫って来ないように,小舟をご自分がいつでも使えるようにしておくことを弟子たちにお命じになった。
3:10 多くの者[の病気]を治された結果,悲痛な疾患を持つ者が皆,彼に触れようとして押し寄せていたからである。
3:11 汚れた霊たちさえ,彼を見るたびに、その前に平伏して叫び,「あなたは神の子です」と言うのであった。
3:12 しかし[イエス]は,ご自分のことを知らせないようにと彼らに幾度も厳しく言い渡された。
3:13 それから[イエス]は山に上り、ご自分の望む者たちを呼び寄せられた。それで彼らはみもとに行った。
ルカヨハネ
**********イザヤの預言の成就******
マタイ  12:16 〜 12:21
12:16 しかし,ご自分のことを明らかにしないようにと彼らに厳重に言い渡された。
12:17 それは,預言者イザヤを通して語られたことが成就するためであった。彼はこう言ったのである。
12:18「見よ,わたしが選んだわたしの僕,わたしの魂が是認したわたしの愛する者! わたしは自分の霊を彼の上に置き,彼は,公正とは何かを諸国民に明りょうにするであろう。
12:19彼は言い争わず、声を上げて叫ばず,まただれとて大通りでその声を聞くのでもない。
12:20 彼は打ち傷のついた葦を砕かず,くすぶる亜麻の灯心を消さず,やがて公正を成功裏に送り出す。
12:21 まさに,諸国民は彼の名に望みをかけるであろう」。
マルコルカヨハネ
**********盲目で口のきけない人を治す******
マタイ  12:22 〜 12:23
12:22 そのとき人々は,悪霊に取りつかれた、盲目で口のきけない人を彼のもとに連れて来た。そして,[イエス]はその人を治されたので,口のきけなかった人はものを言い,また見えるようになった。
12:23 そこで,群衆は皆ただあっけにとられ,「もしかしたらこれがダビデの子ではなかろうか」と言いだした。
マルコルカヨハネ
**********12弟子を選ぶ**********
マタイマルコ  3:14 〜 3:19
3:14 そして[イエス]は12人の[の群れ]を作り,また彼らを「使徒」と名づけられた。これは、彼らがイエスのもとにとどまり,また,[イエス]が彼らを遣わして宣べ伝えさせ,
3:15 悪霊たちを追い出す権威を持たせるためであった。
3:16 そして,[イエス]の作られた十二人[の群れ]とは,彼がペテロという異名をお与えにもなったシモン,
3:17 ゼベダイの[子]ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ(彼はまたこれらにボアネルゲスという異名をお与えになった。これは"雷の子ら”という意味である),
3:18 アンデレ,フィリポ,バルトロマイ,マタイ,トマス,アルパヨの[子]ヤコブ,タダイ,カナナイ人シモン,
3:19それにユダ・イスカリオテであり,この者は後に[イエス]を裏切った。それから[イエス]はある家に入られた。
ルカ  6:12 〜 6:16
6:12こうした日のこと,[イエス]は祈りをするため山に出て行き,夜通し神に祈りをしておられた。
6:13しかし夜が明けると,弟子たちを自分のところに呼び、その中から十二人を選び,その者たちを使徒と名づけられた。
6:14[イエス]がペテロともお呼びになったシモンとその兄弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、フィリポとバルトロマイ
6:15マタイとトマス,アルバヨの子ヤコブ,「熱心な者」と呼ばれるシモン,
6:16ヤコブの[子]ユダ,そしてユダ・イスカリオテであり,この者は反逆者となった。
ヨハネ
**********イエスの評判*********
マタイ  4:24 〜 4:25
4:24 すると,彼の評判はシリアじゅうに伝わり、 人々は具合いの悪い者すべて,さまざまな疾患や苦痛に悩む者,悪霊に取りつかれたり、てんかんであったり,まひしたりしている者を彼のところに連れて来た。それで[イエス]はその人々を治された。
4:25 その結果,大群衆が,ガリラヤ,デカポリス,エルサレム,ユダヤから,またヨルダンの向こう側から来て、彼の後に従った。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  幸いな者**********
マタイ 5:1 〜 5:12
5:1,その群衆をご覧になったとき、イエスは山に上られた。そして腰を下ろされると、弟子達がそのもとに来た。
5:2,それからイエスは口を開いて彼らを教え始め、こう言われた。
5:3,自分の霊的な必要を自覚している人たちは幸いです。天の王国はその人達のものだからです。
5:4,嘆き悲しむ人たちは幸いです。その人たちは慰められるからです。
5:5,温和な気質の人たちは幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです。
5:6,義に飢え渇いている人たちは幸いです。その人たちは満たされるからです。
5:7,憐れみ深い人たちは幸いです。その人たちは憐れみを受けるからです。
5:8,心の純粋な人たちは幸いです。その人たちは神を見るからです。
5:9,平和を求める人たちは幸いです。その人達は「神の子」と呼ばれるからです。
5:10,義のために迫害されてきた人たちは幸いです。天の王国はその人達のものだからです。
5:11,人々が私のためにあなた方を避難し、迫害し、あらゆる邪悪なことを偽ってあなた方に言うとき、あなた方は幸いです。
5:12,歓び、かつ喜び踊りなさい。天においてあなたがたの報いは大きいからです。人々はあなたがたより前の預言者たちをそのようにして迫害したのです。
マルコルカ 6:17 〜 6:26
6:17それから[イエス]は彼らと共に下りて来て,平らな所に立たれた。そして彼の弟子の大群衆,それに,全ユダヤとエルサレム,およびティルスとシドンの沿海の地方から来た非常に大勢の人々がいた。それは,彼[の話]を聞き,また自分たちの病気をいやしてもらおうとしてやって来た人々であった。
6:18汚れた霊に苦しめられている人々さえ治されたのである。
6:19そして群衆はみな彼に触ろうとしていた。力が彼から出て,すべての者をいやしていたからである。
6:20そうして[イエス]は弟子たちのほうに目を上げて,こう言いはじめられた。「あなた方,貧しい人たちは幸いです。神の王国はあなた方のものだからです。
6:21「いま飢えているあなた方は幸いです。あなた方は満たされるからです。「いま泣き悲しむあなた方は幸いです。あなた方は笑うようになるからです。
6:22「いつでも,人々があなた方を憎むとき,またいつでも,人の子のために人々があなた方を締め出し,非難し,あなた方の名をいとわしいものとして退けるとき,あなた方は幸いです。
6:23その日には歓び踊りなさいい。ご覧なさい,天においてあなた方の報いは大きいからです。それらは,彼らの父祖が預言者たちに行なってきたのと同じことなのです。
6:24「しかし,あなた方,富んだ人たちは災いです!あなた方は自分の慰めをすべて得ているからです。
6:25「いま満たされているあなた方は災いです!あなた方は飢えるようになるからです。災いです!いま笑っているあなた方は。あなた方は嘆き,かつ泣き悲しむようになるからです。
6:26「災いです!すべての人があなた方のことを良く言うときには。そのようなことは,彼らの父祖が偽りの預言者たちに対して行なったことなのです。
ヨハネ
*******山上の垂訓  地の塩 世の光**********
マタイ  5:13 〜 5:16
5:13,あなた方は地の塩です。しかし、塩がその効き目を失うならば、どうしてその塩気を取り戻せるでしょうか。外に投げ出されて人に踏みつけられる以外に、もはや何にも使えません。
5:14,あなた方は世の光です。都市が山の上にあれば、それは隠されることがありません。
5:15,人はともしびをともすと、それをはかりかごの下ではなく、燭台の上に据え、それは家の中にいるすべての人の上に輝くのです。
5:16,同じように、あなた方の光を人々の前に輝やかせ、人々があなた方の立派な業を見て、天におられるあなた方の父に栄光を帰するようにしなさい。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  律法の成就**********
マタイ  5:17 〜 5:30
5:17,私が律法や預言者達を破棄するために来たと考えてはなりません。破棄するためではなく、成就するために来たのです。
5:18,あなた方に真実に言いますが、律法から最も小さな文字一つ、または文字の一画が消え去って、記されたすべてのことが起きないよりは、むしろ天地の消え去る方が先なのです。
5:19,それゆえ、誰であれ、これら一番小さなおきての一つを破り、また人にそのように教える者は、天の王国に関連して、「一番小さな者」と呼ばれるでしょう。誰でもそれを行い、またそれを教える者、その者は天の王国に関連して、「大いなる者」と呼ばれるでしょう。
5:20,あなた方に言っておきますが、あなた方の義が書士やパリサイ人の義より豊かにならなければ、あなた方は決して天の王国に入らないのです。
5:21,古代の人々に対して、「あなたは殺人をしてはならない。しかし、誰でも殺人を犯す者は法廷で言い開きをすることになるであろう」と言われたことをあなた方は聞きました。
5:22,しかし、私はあなた方に言います。自分の兄弟に対して憤りを抱き続ける者は皆、法廷で言い開きをすることになり、誰でも言うまじき侮蔑の言葉で自分の兄弟に呼びかける者は、最高法廷で言い開きをすることになります。また、誰でも、「卑しむべき愚か者よ!」という者は、火の燃えるゲヘナに処せられることになるでしょう。
5:23,それで、供え物を祭壇にもって来て、兄弟が自分に対して何か反感を抱いていることをそこで思いだしたなら、
5:24,あなたの供え物をそこの祭壇の前に残して置いて、出かけて行きなさい。まず自分の兄弟と和睦し、それから、戻ってきたときに、あなたの供え物を捧げなさい。
5:25,あなたを告訴する者とは、ともにその道にある間に、すばやく事の解決に当たり、告訴者があなたを裁き人に引き渡し、裁き人が廷吏に引き渡して、あなたが獄に投げ込まれるようなことがないようにしなさい。
5:26,本当の事として、あなたにい言いますが、値のごくわずかな最後の硬化を払ってしまうまで、あなたがそこから出てくる事は決してないでしょう。
5:27,「あなたは姦淫を犯してはならない」と言われたのをあなた方は聞きました。
5:28,しかし、私はあなた方に言いますが、女を見続けて、これに情欲を抱く者は皆、すでに心の中でその女と姦淫を犯したのです。
5:29,そこで、もしあなたの右の目があなたをつまづかせているなら、それをえぐりだして、捨て去りなさい。全身をゲヘナに投げ込まれるよりは、肢体の一つを失う方が、あなたにとって益になるのです。
5:30,また、もしあなたの右の手があなたをつまづかせているなら、それを切り離して、捨て去りなさい。全身がゲヘナに落ちるよりは、肢体の一つを失う方が、あなたにとって益になるのです。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  離婚**********
マタイ  5:31 〜 5:32
5:31,さらに、「誰でも妻を離婚する者は、離婚証書をこれに与えなさい」と言われました。
5:32,しかし私はあなた方に言いますが、妻を離婚する者は皆、それが淫行の故でないならば、彼女を姦淫にさらすのであり、誰でも離婚された女と結婚する者は姦淫を犯す事になるのです。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  誓い**********
マタイ  5:33 〜 5:37
5:33,さらにまた古代の人々に対し、「誓いをして履行しないような事があってはならず、あなたはエホバに対する自分の誓約を果たさねばならない。」と言われたことをあなた方は聞きました。
5:34,しかし私はあなた方に言いますが、いっさい誓ってはなりません。天にかけても、なぜならそれは神のみ座だからです。
5:35,地にかけても、なぜならそれは神の足台だからです。エルサレムにかけても、なぜならそれは大いなる王の都市だからです。
5:36,また、あなたの頭にかけても誓ってはなりません。なぜなら、あなたは髪の毛一本さえ、白くも黒くもできないからです。
5:37,ただ、あなた方の「はい」という言葉は「はい」を、「いいえ」は「いいえ」を意味するようにしなさい。これを越えた事柄は邪悪な者から出るのです。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  敵を愛せよ**********
マタイ  5:38 〜 5:48
5:38,「目には目、歯には歯」と言われたのをあなた方は聞きました。
5:39,しかし、私はあなた方に言いますが、邪悪な者に手向かってはなりません。誰でもあなたの右のほほを平手打ちする者には、他のほほをも向けなさい。
5:40,そしてもし人があなたと一緒に法廷に行ってあなたの内衣を手にいれようとするならば、その者には外衣をも取らせなさい。
5:41,また、誰か権威のもとにある者があなたを一マイルの奉仕に徴用するならば、その者と一緒に二マイル行きなさい。
5:42,求める者に与え、あなたから利息無しで借りようとする者に背を向けてはなりません。
5:43,「あなたは隣人を愛し、敵を憎まなければならない」と言われたのをあなた方は聞きました。
5:44,しかし私はあなた方に言いますが、あなた方の敵を愛し続け、あなた方を迫害している者達のために祈りつづけなさい。
5:45,それはあなた方が天におられるあなた方の父の子である事を示すためです。父は邪悪な者の上にも善良な者の上にもご自分の太陽を上らせ、義なる者の上にも不義なる者の上にも雨を降らせて下さるのです。
5:46,というのは、自分を愛してくれる者を愛したからといって、あなた方に何の報いがあるでしょうか。収税人たちも同じ事をしているではありませんか。
5:47,また、自分の兄弟達だけに挨拶したからといって、どんな格別な事をしているでしょうか。諸国の人々も同じ事をしているではありませんか。
5:48,ですから、あなた方は、あなた方の天の父が完全であられるように完全でなければなりません。
マルコルカ  6:27 〜 6:36
6:27「しかし,聴いているあなた方に言いますが,あなた方の敵を愛し,あなた方を憎む者に善を行ない,
6:28あなた方をのろう者を祝福し,あなた方を侮辱する者のために祈り続けなさい。
6:29あなたの一方のほほを打つ者には,他[のほほ]をも差し出しなさい。また,あなたの外衣を取ってゆく者に対しては,下着をさえ与えることを控えてはなりません。
6:30あなたに求める者にはだれにでも与え,あなたの物を取ってゆく人からは,[それを]返してもらおうとしてはなりません。
・・・・・・
6:32「そして,自分を愛してくれる者を愛したからといって,あなた方にとって何の誉れとなるでしょうか。罪人たちでさえ自分を愛してくれる者を愛するのです。
6:33そして,自分によくしてくれる者に善を行なったからといって,あなた方にとっていったい何の誉れとなるでしょうか。罪人たちでさえ同じことをするのです。
6:34また,[利息なしで]貸したからといって,その人から受け取ることを望んでいるのであれば、あなた方にとって何の誉れとなるでしょうか。罪人たちでさえ,同じだけ取り戻そうとして、罪人たちに[利息なしで]貸すのです。
6:35それとは反対に,あなた方の敵を愛しつづけ,善を行ないつづけ,何かしてもらうことなど期待せずに[利息、なしで]貸すことを続けてゆきなさい。そうすれば,あなた方の報いは大きく、あなた方は至高者の子となるのです。[神]は感謝しない邪悪な者にも親切であられるからです。
6:36あなた方の父が憐れみ深いように,あなた方も常に憐れみ深くなりなさい。
ヨハネ
*******山上の垂訓  憐れみの施し**********
マタイ  6:1 〜 6:4
6:1,人に注目されようとして、自分の義を人の前で行う事がないようによく注意しなさい。そうでないと、天におられるあなた方の父のもとであなた方に報いはありません。
6:2,ゆえに、憐れみの施しをするときには、偽善者たちが人から栄光を受けようとして会堂や街路でするように、自分の前にラッパを吹いてはなりません。あなた方に真実に言いますが、彼らは自分の報いを全部受けているのです。
6:3,しかしあなたは、憐れみの施しをする際、あなたの右の手がしていることを左の手に知らせてはなりません。
6:4,あなたの憐れみの施しがひそかになされるためです。そうすれば、ひそかに見ておられるあなたの父が報いて下さるでしょう。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  真の祈り**********
マタイ  6:5 〜 6:13
6:5,また祈るとき、あなた方は偽善者たちのようであってはなりません。彼らは、人に見えるように、会堂の中や、大通りの角に立って祈ることを好むのです。あなた方に真実に言いますが、彼らは自分の報いを全部受けているのです。
6:6,しかし、あなたが祈るときには、自分の私室に入り、戸を閉じてから、ひそかなところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、ひそかに見ておられる父があなたに報いて下さるでしょう。
6:7,しかし、祈る際には、諸国の人々がするように同じことを何度も繰り返し言ってはなりません。彼らは言葉を多くすれば聞かれると思っているのです。
6:8,それで、彼らのようになってはなりません。あなた方の父であられる神は、まだ求めないうちから、あなた方がどんなものを必要としているかを知っておられるのです。
6:9,そこであなた方はこのように祈らなければなりません。「天におられる私達の父よ、あなたのお名前が神聖なものとされますように。
6:10,あなたの王国がきますように。あなたのご意志が天におけると同じように、地上においてもなされますように。
6:11,今日この日のためのパンを私達にお与え下さい。
6:12,また、私達に負い目のある人々を許しましたように、私達の負い目をもお許し下さい。
6:13,そして、私達を誘惑に陥らせないで、邪悪なものから救い出して下さい。」
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  許すこと 断食**********
マタイ  6:14 〜 6:18
6:14,あなた方が人の罪過を許すなら、あなた方の天の父もあなた方を許して下さるのです。
6:15,けれども、あなた方が人の罪過を許さないなら、あなた方の父もあなた方の罪過を許されないでしょう。
6:16,断食しているときには、偽善者たちのように悲しげな顔をするのをやめなさい。彼らは、断食をしていることが人々に見えるように、自分の顔を醜くするのです。あなた方に真実に言いますが、彼らは自分の報いを全部受けているのです。
6:17,しかし、あなたが断食をしているときには、頭に油を塗り、顔を洗いなさい。
6:18,断食をしていることが、人にではなく、ひそかなところにおられるあなたの父に見えるためです。そうすれば、ひそかに見ておられる父があなたに報いて下さるでしょう。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  思い煩い**********
マタイ  6:19 〜 6:34
6:19,あなた方は自分のために地上に宝を蓄えるのをやめなさい。そこでは蛾やさびが食いつくし、また盗人が押し入って盗みます。
6:20,むしろ、自分のために天に宝を蓄えなさい。そこでは蛾もさびも食わず、盗人が押し入って盗むこともありません。
6:21,あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。
6:22,体のともしびは目です。それで目が純一であれば、あなたの体全体は明るいでしょう。
6:23,しかし、目がよこしまであれば、あなたの体全体は暗いでしょう。あなたのうちにある光が実際のところ闇であれば、その闇はどんなにかひどいことでしょう。
6:24,誰も二人の主人に奴隷として仕えることは出来ません。一方を憎んで他方を愛するか、一方に堅く付いて、他方を侮るかのどちらかだからです。あなた方は神と富とに奴隷として仕えることはできません。
6:25,このゆえにあなた方に言いますが、何を食べまた何を飲むのだろうかと自分の魂のことで、また何を着るのだろうかと自分の体のことで思い煩うのをやめなさい。魂は食物より、体は衣服より大切ではありませんか。
6:26,天の鳥をよく観察しなさい。種をまいたり、刈り取ったり、倉に集め入れたりはしません。それでも、天の父はこれを養っておられます。あなた方はそれらより価値のあるものではありませんか。
6:27,あなた方のうち、誰が思い煩ったからといって、自分の寿命に一キュビトを加えることが出来るでしょうか。
6:28,また衣服のことで、なぜ思い煩っているのですか。野のゆりから、それがどのように育っているか、教訓を得なさい。労したり、紡いだりはしません。
6:29,しかしあなた方に言いますが、栄光を極めたソロモンでさえ、これらの一つほどにも装ってはいませんでした。
6:30,では、神が、今日ここにあって明日かまどに投げ込まれる野の草木に、このように衣を与えておられるなら、ましてあなた方に衣を与えて下さらないことがあるでしょうか。信仰の少ない人たちよ。
6:31,それで、思い煩って、「私達は何を食べるのか。」「何を飲むのか」、「何を身につけるのか」などと言ってはなりません。
6:32,これらはみな、諸国民がしきりに追い求めているものなのです。あなた方の天の父は、あなた方がこれらのものをすべて必要としていることを知っておられるのです。
6:33,ですから、王国と神の義をいつも第一に求めなさい。そうすれば、これらほかのものは皆あなた方に加えられるのです。
6:34,それで、次の日のことを決して思い煩ってはなりません。次の日には次の日の思い煩いがあるのです。一日の悪いことはその日だけで十分です。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  裁いてはならない**********
マタイ  7:1 〜 7:6
7:1,自分が裁かれないために、人を裁くのをやめなさい。
7:2,あなた方が裁いているその裁きであなた方も裁かれることになるからです。そして、あなた方が量り出しているその量りで、人はあなた方に量り出すでしょう。
7:3,ではなぜ兄弟の目の中にあるわらを見ながら、自分の目の中にある垂木のことを考えないのですか。
7:4,またどうして兄弟に、「あなたの目からわらを抜き取らせて下さい」と言えるのですか。しかも、ご覧なさい。自分の目の中には垂木があるのです。
7:5,偽善者よ!まず自分の目から垂木を抜き取りなさい。そうすれば、兄弟の目からわらを抜き取る方法がはっきり分かるでしょう。
7:6,神聖なものを犬に与えてはなりません。あなた方の真珠を豚の前に投げてもなりません。彼らがそれを足で踏みつけ、向き直ってあなた方をかき裂くことのないためです。
マルコルカ  6:37 〜 6:42
6:37「また,裁くのをやめなさい。そうすれば,あなた方が裁かれることは決してないでしょう。また,罪に定めるのをやめなさい。そうすれば,あなた方が罪に定められることは決してないでしょう。いつも放免しなさい。そうすれば,あなた方も放免されるでしょう。
6:38いつも与えなさい。そうすれば,人々はあなた方に与えてくれるでしょう。彼らは押し入れ,揺すり入れ,あふれるほどに量りをよくして,あなた方のひざに注ぎ込んでくれるでしょう。あなた方が量り出しているその量りで,今度は人々があなた方に量り出してくれるのです」。
6:39それから,[イエス]はまた次の例えを話された。「盲人が盲人を案内できるでしょうか。二人とも穴に転がり込んでしまうのではありませんか。
6:40生徒は教師より上ではありませんが,すべて完全に教え諭された者は自分の教師のようになるのです。
6:41では,なぜ,兄弟の目の中にあるわらを見ながら,自分の目の中にある垂木に注意しないのですか。
6:42あなた方が自分のその目の中の垂木を見ていないのに,どうして兄弟に,『兄弟,あなたの目の中にあるわらを抜き取らせてくたさい』と言えるのですか。偽善者よ!まず自分の目から垂木を抜き取りなさい。そうすれば,兄弟の目の中にあるわらをどうしたら抜き取れるかがはっきり分かるでしょう。
ヨハネ
*******山上の垂訓  求めよ**********
マタイ  7:7 〜 7:11
7:7,求め続けなさい。そうすれば与えられます。探し続けなさい。そうすれば見いだせます。たたき続けなさい。そうすれば開かれます。
7:8,誰でも求めているものは受け、探しているものは見いだし、また誰でもたたいている者には開かれるのです。
7:9,実際あなた方のうち自分の子からパンを求められるのは誰でしょうか。−その人は石を渡したりはしないではありませんか。
7:10,あるいは、子は魚を求めるかも知れません。−その人は蛇を渡したりはしないではありませんか。
7:11,それであなた方が、邪悪な者でありながら、自分の子どもたちによい贈り物を与えることを知っているのであれば、まして天におられるあなた方の父は、ご自分に求めている者に良いものを与えて下さるのです。
マルコルカヨハネ
*******山上の垂訓  狭き門**********
マタイ  7:12 〜 7:14
7:12,それゆえ、自分にして欲しいと思うことはみな、同じように人にもしなければなりません。事実、これが律法と預言者たちの意味するところです。
7:13,狭い門を通って入りなさい。滅びに至る道は広くて大きく、それを通って入って行く人は多いからです。
7:14,一方、命に至る門は狭く、その道は狭められており、それを見いだす人は少ないのです。
マルコルカ  6:31 〜 6:31
6:31「また,あなた方は,自分にして欲しいと思うとおりに,人にも同じようにしなさい。
ヨハネ
*******山上の垂訓  見分け方**********
マタイ  7:15 〜 7:23
7:15,羊の覆いをつけてあなた方のもとに来る偽預言者たちに警戒していなさい。内側では、彼らはむさぼり食う狼です。
7:16,あなた方はその実によって彼らを見分けるでしょう。いばらからぶどうを、あざみからいちじくを集めることなどないではありませんか。
7:17,同じように、良い木はみな立派な実を生み出し、腐った木はみな無価値な実を生み出すのです。
7:18,良い木は無価値な実を結ぶことができず、腐った木が立派な実を生み出すことも出来ません。
7:19,立派な実を生み出していない木はみな切り倒されて火の中に投げ込まれます。
7:20,それで本当に、あなた方はその実によってそれらの人々を見分けるのです。
7:21,私に向かって「主よ、主よ」という者がみな天の王国に入るのではなく、天におられる父のご意志を行う者が入るのです。
7:22,その日には、多くの者が私に向かって、「主よ、主よ、私達はあなたの名において予言し、あなたの名において悪霊達を追い出し、あなたの名において強力な業を数多く成し遂げなかったでしょうか。」と言うでしょう。
7:23,しかしその時、私は彼らにはっきり言います。「私は決してあなた方を知らない、不法を働く者たちよ、私から離れ去れ」と。
マルコルカ  6:43 〜 6:46
6:43「りっぱな木で腐った実を生み出しているものはなく,腐った木でりっぱな実を生み出しているものもないのです。
6:44木はそれぞれその実によって知られるからです。たとえば,人はいばらからいちじくを集めず,またいばらの茂みからぶどうを切り取ることもありません。
6:45善良な人は自分の心の良い宝の中から良いものを取り出し,邪悪な人は自分の邪悪な[宝]の中から邪悪なものを取り出します。心に満ちあふれているものの中から人の口は語るからです。
6:46「では,なぜあなた方は,わたしのことを,『主よ!主よ!』と呼んでいながら,わたしの言うことを行なわないのですか。
ヨハネ
*******山上の垂訓  砂上の家**********
マタイ  7:24 〜 7:29
7:24,それ故、私のこれらの言葉を聞いてそれを行う者はみな、思慮深い人に例えられるでしょう。それは岩塊の上に家を建てた人のようです。
7:25,そして、雨が土砂降りに降って洪水が来、風が吹いて打ちつけても、その家は崩れ落ちませんでした。岩塊の上に土台が据えられていたからです。
7:26,そしてまた、私のこれらの言葉を聞いてもそれを行わない者はみな、愚かな人に例えられるでしょう。それは砂の上に家を建てた人のようです。
7:27,そして、雨が土砂降りに降って洪水が来、風が吹いて打ち当たると、その家は崩れ落ち、その崩壊はひどいものでした」。
7:28,さてイエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教え方に驚き入っていた。
7:29,権威のある人のように教えておられ、彼らの書士達のようではなかったからである。
マルコルカ 6:47 〜 6:49
6:47すべてわたしのもとに来てわたしの言葉を聞き,かつそれを行なう人,それがどのような人かをあなた方に示しましょう。
6:48それは家を建てた人のようですが,その人は深く掘り下げて,岩塊の上に土台を据えたのです。その結果、洪水が起きて川[の水]がその家に押し寄せても、それを揺り動かすことはできませんでした。それがよく建てられていたからです。
6:49他方,聞いても行なわない人は,地面に土台なしで家を建てた人のようです。川の水が押し寄せると,それはすぐに倒壊し,その家の壊れ方はひどくなりました」。
ヨハネ
**********体じゅうらい病の人をさわって癒す*******
マタイ  8:1 〜 8:4
8:1イエスが山から下りてこられた後、大群衆がその後に従った。
8:2すると、見よ,らい病の人が寄って来て,彼に敬意をささげながらこう言った。「主よ,あなたは,そうお望みになるだけで,私を清くすることがおできになります」。
8:3そこで[イエス]は手を伸ばして彼に触り,こう言われた。「わたしはそう望みます。清くなりなさい。すると,らい病はすぐに清められたのである。
8:4それからイエスは彼に言われた,「だれにも言わないようにしなさい。ただ行って、自分を祭司に見せ,モーセの指定した供え物をささげなさい。彼らへの証しのためです」。
マルコ  1:40 〜 1:45
1:40 また,ひとりのらい病人が彼のもとに来て,ひざまでついて懇願し,「あなたは,ただそうお望みになるだけで私を清くすることがおできになります」と言った。
1:41 そこで[イエス]は哀れに思い,手を伸ばして彼に触り,「わたしはそう望みます。清くなりなさい」と言われた。
1:42すると,すぐにらい病は消え,彼は清くなったのである。
1:43 さらに[イエス]は厳重な命令を与えて直ちに彼を去らせ,
1:44「だれにも何も言わないようにしなさい。ただ行って自分を祭司に見せ,自分の清めのために,モ一セの指示したものをささげなさい。彼らへの証しのためです」と言われた。
1:45しかし去って行ってから,男はそのことを大いにふれ告げ,事の次第を広め始めた。そのため[イエス]は,もはや表だっては都市に入ることができず,外の寂しい場所にとどまっておられた。それでも,人々が四方から絶えず彼のところにやって来るのであった。
ルカ  5:12 〜 5:16
5:12[イエス]がある都市にいた別の時のことであったが,見よ,体じゅうらい病の人がいた。イエスを見かけると,彼はうつ伏して願いをし,「主よ,あなたは,ただそうお望みになるだけで,私を清くすることがおできになります」と言った。
5:13そこで[イエス]は手を伸ばして彼に触り,「わたしはそう望みます。清くなりなさい」と言われた。すると,らい病はすぐに消えたのである。
5:14そして[イエス]は,だれにも話さないようにとその人に命じ,「ただし,行って自分を祭司に見せ,モーセが指示したとおり,自分の清めに関連した捧げ物をして,彼らへの証しとしなさい」と[言われた]。
5:15しかし彼に関する話はますます広まってゆき,[彼のことばを]聴き,また自分の病気を治してもらおうとして,大群衆が集まって来るのであった。
5:16しかし[イエス]はずっと砂漠に引きこもって,祈りをしておられた。
ヨハネ
***********士官の奴隷を癒す******
マタイ  8:5 〜 8:13
8:5[イエス]がカペルナウムに入られると、ひとりの士官がそのもとに来て,懇願して
8:6こう言った。閣下、私の下男はまひして家にこもったまま,ひどく苦しんでおります」。
8:7イエスは彼に言われた,「わたしがそちらに行った時に治してあげましょう」。
8:8士官は言った,「閣下,私はあなたに自分の屋根の下に入っていただくほどの者ではありません。ただそのお言葉を下さい。そうすれば下男はいえることでしょう。
8:9と申しますのは、私も権威のもとに置かれた人間ですが,私のもとにも兵士がおりまして,この者に,『行け!』と言えば,その者は行き,別の者に,『来い!』と[言えば]、その者は来ます。また,私の奴隷に,「これをせよ!』と[言えば],それを致します」。
8:10これを聞いてイエスはすっかり驚き,自分のあとに従って来る者たちにこう言われた。「あなた方に真実を言いますが,イスラエルの中のだれにも,わたしはこれほどの信仰を見たことがありません。
8:11 しかしあなた方に言いますが,東のほうや西のほうからの大勢の人が来て,天の王国でアブラハム,イサク,ヤコブと共に食卓について横になるでしょう。
8:12 一方,王国の子らは外の闇に投げ込まれるのです。そこで[彼らは]泣き悲しんだり歯ぎしりしたりするでしょう」。
8:13 それからイエスは士官に言われた,「行きなさい。あなたの信仰どおりのことが起きるように」。すると,下男はその時刻にいえたのである。
マルコルカ  7:1 〜 7:10
7:1民の聞くところで自分の話すことをすべて言い終えると,[イエス]はカペルナウムに入られた。
7:2さて,ある士官の奴隷で,彼にとって大切な者が,病気になって死にかかっていた。
7:3イエスのことを聞くと,彼はユダヤ人の年長者たちをそのもとに遣わし,来て自分の奴隷を無事に切りぬけさせてくださるようにと頼んだ。
7:4そこで,イエスのもとにやって来た人々は真剣に懇願しはじめて,こう言った。「あの人はあなたがこれをお授けになるにふさわしい人です。
7:5わたしたちの国民を愛して,わたしたちのために自ら会堂を建てたほどなのです」。
7:6それでイエスは彼らと一緒に出かけて行った。しかし,その家からあまり遠くない所まで来た時,士官は,彼に次のように言わせようとして,すでに友人たちを送り出したところであった。「閣下,ご足労をおかけするまでもありません。私は,自分の屋根の下にあなたに入っていただくほどの者ではないからです。
7:7そのため,自分はみもとに参上するにはふさわしくない者と考えたのです。ただそのお言葉を下さって,私の僕がいやされるようにしてください。
7:8と申しますのは,私も権威のもとに置かれた人間ですが,私のもとにも兵士がおりまして,この者に,『行け!』と言えば,その者は行き,別の者に,『来い!』と[言えば],その者は来ます。また,私の奴隷に,『これをせよ!』と[言えば],それを致します」。
7:9そこで,これらのことを聞くと,イエスは彼のことについて驚嘆し,自分のあとに従ってくる群衆のほうに向いて,こう言われた。「あなた方に言いますが,イスラエルにおいてさえ,わたしはこれほどの信仰を見たことがありません」。
7:10そして,送り出されてきた者たちが家に帰り着いてみると,その奴隷は健康になっていたのである。
ヨハネ
**********ナインのやもめの一人息子を甦らす*****
マタイマルコルカ  7:11 〜 7:18
7:11この後すぐ,[イエス]はナインという都市に旅行されたが,弟子たちおよび大群衆が一緒に旅行していった。
7:12彼がその都市の門に近づくと,何と,見よ,死人が運び出されて来るところであった。それは,その母の独り息子であった。そのうえ,彼女はやもめだったのである。その都市のかなり多くの人々も彼女と一緒にいた。
7:13そして,彼女をご覧になると,主は哀れに思い,「泣かないでもよい」と言われた。
7:14そうして,近づいて棺台にお触りになった。それで,担いでいた者たちは立ち止まった。それから[イエス]は言われた,「若者よ,あなたに言います,起き上がりなさい!」
7:15すると,死人は起き直り,ものを言い始めたのである。次いで[イエス]は彼をその母にお渡しになった。
7:16ここにおいて,すべての者は恐れに打たれ,神の栄光をたたえつつ,「偉大な預言者がわたしたちの間に起こされた」,「神はご自分の民に注意を向けてくださったのだ」と言いだした。
7:17こうして彼に関するこのたよりは全ユダヤと周囲の全地方に広まった。
7:18さて,ヨハネの弟子たちはこうした事柄すべてについて彼に報告した。
ヨハネ
***********ヨハネがイエスにキリストかどうか尋ねる*******
マタイ  11:2 〜 11:6
11:2 しかし,牢屋の中でキリストの業について聞いたヨハネは,自分の弟子たちを使いとして送り,
11:3「あなたが来たるべき方なのですか。それとも,わたしたちはほかの方を待つべきでしょうか」と彼に言った。
11:4イエスは答えて彼らに言われた,「行ってあなた方が聞いたり見たりしている事柄をヨハネに報告しなさい。
11:5盲人は再び見,足なえの人は歩き回り,らい病の人は清められ,耳の聞こえなかった人は聞き,死人はよみがえらされ,貧しい人々には良いたよりが宣明されています。
11:6わたしにつまずきのもとを見いださない人は幸いです」。
マルコルカ  7:19 〜 7:23
7:19そこでヨハネは自分の弟子のうち二人の者を呼び寄せ,「あなたが来たるべき方なのですか。それとも,わたしたちはほかの方を待つべきでしょうか」と言わせようとして,彼らを主のもとに遣わした。
7:20彼のところにやって来ると,その人たちはこう言った。「バプテストのヨハネはわたしどもをあなたのもとに遣わして,『あなたが来たるべき方なのですか。それとも,わたしたちは別の方を待つべきでしょうか」と申しております」。
7:21その時[イエス]は,病気や悲痛な疾患また邪悪な霊から大勢の人を治し,また多くの盲目の人にものを見る恵みを授けておられた。
7:22ゆえに,その[二人]に答えてこう言われた。「行って,あなた方が見聞きしたことをヨハネに報告しなさい。盲人は見えるようになり,足なえの人は歩き,らい病の人は清められ,耳の聞こえなかった人は聞き,死人はよみがえらされ,貧しい人々には良いたよりが告げられています。
7:23それで,わたしにつまずかなかった人は幸いです」。
ヨハネ
*********神の王国において小さいほうの者も彼よりは偉大******
マタイ  11:7 〜 11:15
11:7 これらの者が去って行くと,イエスはヨハネについて群衆にこう言い始められた。「あなた方は何を眺めに荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。
11:8では,何を見に出て行ったのですか。柔らかな衣で装った人ですか。柔らかな衣を着けた人なら王たちの家にいるのです。
11:9では,いったいなぜ出て行ったのですか。預言者を見るためですか。そうです,しかも,あなた方に言いますが,預言者をはるかに上回る者です。
11:10 これは,その人について,『見よ,わたし自らあなたの顔の前にわたしの使者を遣わす。その者はあなたの前にあなたの道を備えるであろう!』と書かれている人です。
11:11 あなた方に真実に言いますが,女から生まれた者の中でバプテストのヨハネより偉大な者は起こされていません。しかし,天の王国において小さいほうの者も彼よりは偉大です。
11:12 ただ、バプテストのヨハネの日から今に至るまで,天の王国は人々の押し進む目標となっており,押し進んでいる者たちはそれをとらえつつあります。
11:13 すべて,つまり預言者たちと律法とは,ヨハネに至るまで預言したからです。
11:14 そして,あなた方が受け入れることを望むなら,彼こそ,『来ることに定められているエリヤ』なのです。
11:15耳のある人は聴きなさい。
マルコルカ  7:24 〜 7:28
7:24ヨハネの使者が去って行ってから,[イエス]はヨハネについて群衆にこう言い始められた。「あなた方は何を眺めに荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。
7:25では,何を見に出て行ったのですか。柔らかな外衣で装った人ですか。きらびやかな装いをしてぜいたくに暮らしている人たちなら王の家々にいるのです。
7:26では,いったい何を見に出て行ったのでしょうか。預言者ですか。そうです,しかも,あなた方に言いますが,預言者をはるかに上回る者です。
7:27これは,その人について,『見よ,わたしはあなたの顔の前にわたしの使者を遣わす。その者はあなたの前にあなたの道を備えるであろう』と書かれている人です。
7:28あなた方に言いますが、女から生まれた者の中でヨハネより偉大な者はだれもいません。しかし,神の王国において小さいほうの者も彼よりは偉大です」。
ヨハネ
**************預言者を受け入れない*******
マタイ  11:16 〜 11:19
11:16「わたしはこの世代をだれになぞらえましょうか。それは,幼子たちが市の立つ広場に座って,自分の遊び仲間に叫ぶのに似ています。
11:17 こう言うのです。『あなたたちのためにフルートを吹いたのに,あなたたちは踊らなかった。わたしたちが泣き叫んだのに,あなたたちは身をたたいて悲しまなかった』。
11:18 これと同じように,ヨハネが来て食べたり飲んだりしないと、『彼には悪霊がいる』と人々は言い,
11:19 人の子が来て食べたり飲んだりすると、『見よ,食い意地の張った、ぶどう酒にふける男,収税人や罪人たちの友』と言います。しかしやはり,知恵はその働きによって義にかなっていることが示されるのです」。
マルコルカ  7:29 〜 7:35
7:29(そして民のすべてと収税人たちは,[これを]聞いて,神は義にかなった方であるとした。彼らはヨハネのバプテスマを受けていたのである。
7:30しかし,パリサイ人および律法に通じた者たちは,自分たちに対する神のみ旨を顧みなかった。彼らは[ヨハネ]からバプテスマを受けていなかったのである。)
7:31「それで,わたしはこの世代の人々をだれになぞらえましょうか。彼らはだれに似ているでしょうか。
7:32幼子たちが市の立つ広場に座って互いに叫び合っているのに似ています。こう言うのです。『あなたたちのためにフルートを吹いたのに,あなたたちは踊らなかった。わたしたちが泣き叫んだのに,あなたたちは泣き悲しまなかった』。
7:33これと同じように,バプテストのヨハネが来てパンを食べたりぶどう酒を飲んだりしないと,『彼には悪霊がいる』とあなた方は言います。
7:34人の子が来て食べたり飲んだりすると,『見よ,食い意地の張った,ぶどう酒にふける男,収税人や罪人たちの友!』とあなた方は言います。
7:35しかしやはり,知恵はその子供らすべてによって義にかなっていることが示されるのです」。
ヨハネ
**********シモンに招待された場で女から香油が塗られる*****
マタイマルコルカ  7:36 〜 7:50
7:36さて,パリサイ人のある者が,一緒に食事をするようにとしきりに彼に求めた。そこで[イエス]はそのパリサイ人の家の中に入り,食卓について横になった。
7:37すると,見よ,その都市で罪人として知られる女であったが,[イエス]がそのパリサイ人の家で食事の席について横になっておられることを知り,雪花石こうの容器に入った香油を携えてやって来た。
7:38そして,後ろに行ってその足もとに身を置き,泣いて,自分の涙で彼の足をぬらし始め,自分の髪の毛でそれをふき取るのであった。また,彼の足に優しく口づけし,その香油を塗ったのである。
7:39それを見て,彼を招いたパリサイ人は,自分の中でこう言った。「この人がもし預言者であるなら,自分に触っているのがだれで,どんな女なのか,彼女が罪人だということを知っているだろうに」。
7:40しかし,イエスは答えて彼に言われた,「シモン,わたしはあなたに言うことがあります」。彼は言った,「師よ,おっしゃってください!」
7:41「ある貸し主に対して二人の人が債務者となっていました。一方は五百デナリ借りていましたが,他方は五十デナリでした。
7:42返すためのものが彼らに何もなかったので,[貸し主]は彼らを二人とも惜しみなく許してやりました。では,ふたりのうちどちらが彼をよけいに愛するようになるでしょうか」。
7:43シモンは答えて言った,「彼が惜しみなくよけいに許してやったほうの者だと思います」。[イエス]は彼に言われた,「あなたは正しく判断しました」。
7:44そうして,女のほうに向きながら,シモンにこう言われた。「あなたはこの女を見ていますか。わたしはあなたの家の中に入りましたが,あなたはわたしの足のための水をくれませんでした。しかし,この女は自分の涙でわたしの足をぬらし,自分の髪の毛でそれをふき取りました。
7:45あなたはわたしに口づけしたりはしませんでしたが,この女は,わたしが入って来た時から,わたしの足に優しく口づけしてやめませんでした。
7:46あなたはわたしの頭に油を塗りませんでしたが,この女はわたしの足に香油を塗ったのです。
7:47あなたに言いますが,このことによって,彼女の罪は,多いとはいえ,許されたのです。彼女は多く愛したからです。ところが,わずかしか許されていない者は,わずかしか愛さないのです」。
7:48それから彼女に言われた,「あなたの罪は許されています」。
7:49すると,一緒に食卓について横になっていた人々は,自分の中でこう言い始めた。「罪をさえ許すというこの人はどういう人なのだろう」。
7:50しかし[イエス]は女に言われた,「あなたの信仰があなたを救ったのです。平安のうちに行きなさい」。
ヨハネ
**********イエスに奉仕する女性達*******
マタイマルコルカ  8:1 〜 8:3
8:1その後まもなく,[イエス]は,都市から都市,村から村へと旅をされ,神の王国の良いたよりを宣べ伝えまた宣明された。そして十二人は彼と一緒におり,
8:2邪悪な霊たちや病気を除いてもらった女たち,七つの悪霊が出て来た,マグダレネと呼ばれるマリア,
8:3ヘロデ[家]の管理人クーザの妻ヨハンナ,そしてスザンナおよびほかの多くの女たち,これらの者が自分の持ち物をもって彼らに奉仕をしていた。
ヨハネ
**********親族はイエスは気が変になったと考える*******
マタイマルコ  3:20 〜 3:21
3:20 またもや群衆が集まった。そのため彼らは食事をすることもできないほどであった。
3:21 しかし彼の親族はそのことを聞き,彼をつかまえようとして出かけた。「彼は気が変になってしまった」と彼らは言うのであった。
ルカヨハネ

  


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