マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ |
*******苦しみにあったゆえに罪人か******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:1 〜
13:5 13:1ちょうどその時期に,ある者たちが居合わせて、ガリラヤ人たちのこと,つまりピラトがその人たちの血をその犠牲と混ぜたことについて彼に知らせた。 13:2そこで[イエス]は答えて彼らに言われた,「そうした苦しみに遭ったのだからこれらのガリラヤ人はほかのすべてのガリラヤ人よりひどい罪人だったとでも思いますか。 13:3あなた方に言いますが,決してそうではありません。しかし,あなた方が悔い改めないなら,みな同様に滅ぼされるのです。 13:4また,シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人のことですが,これは彼らがエルサレムに住むほかのすべての人より負い目のある者だったしるしだとでも思いますか。 13:5あなた方に言いますが,決してそうではありません。しかし,あなた方が悔い改めないなら,みな同じように滅ぼされるのです」。
| ヨハネ |
*******たとえ 実のならないイチジク******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:6 〜
13:9 13:6ついで[イエス]はこの例えを話された。「ある人が,自分のぶどう園に植えた一本のいちじくの木を持っていました。それで,それに実があるかと見に来ましたが,一つも見つかりませんでした。 13:7そこでぶどうの栽培人に言いました,『わたしはこれで三年もこのいちじくの木に実があるかと見に来たが,まだ一つも見つからない。これを切り倒してしまいなさい!いったいなぜこのために土地を無駄にしていなければいけないのか』。 13:8[栽培人]は答えて言いました,『ご主人様,それを今年もそのままにしてやってください。いずれ周りを掘って肥やしをやりますから。 13:9それでこれから先,実を生み出すようでしたら[よろしいですし],そうでなければ,切り倒してしまって結構です」」。
| ヨハネ |
*******安息日に虚弱の女を癒す******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:10 〜
13:17 13:10さて[イエス]は安息日に一つの会堂で教えておられた。 13:11すると,見よ,十八年のあいだ虚弱の霊につかれた女がいた。彼女は体が折れ曲がり,身を起こすことが全くできなかった。 13:12彼女をご覧になると,イエスは話しかけてこう言われた。「女よ,あなたは,自分の虚弱さから解き放されています」。 13:13そして,両手を彼女の上にお置きになった。すると,彼女はたちどころにまっすぐになり,神の栄光をたたえはじめたのである。 13:14しかし,これに対してその会堂の主宰役員は,イエスが安息日に[病気を]治したということで憤慨し,群衆にこう言いはじめた。「仕事をすべき日は六日ある。だから,それら[の日]に来て治してもらうがよい。安息日にはいけないのだ」。 13:15しかしながら,主は彼に答えてこう言われた。「偽善者たち,あなた方はそれぞれ安息日に自分の牛やろばを畜舎からほどき,[水を]飲ませに引いて行くのではありませんか。 13:16それなら,アブラハムの娘で,サタンが,見よ,十八年も縛っていたこの女が,安息日にこのかせから解かれるのは当然ではありませんでしたか」。 13:17さて,[イエス]がこれらのことを言われると,その反対者たちはみな恥ずかしく思うようになった。しかし,群衆はみな,彼の行なった栄光ある事柄すべてを歓ぶようになった。
| ヨハネ |
*******たとえ 神の王国 からしの種粒******* |
マタイ 13:31 〜
13:32 13:31[イエス]は彼らに別の例えを示してこう言われた。「天の王国はからしの種粒のようです。人がそれを取って自分の畑に植えました。 13:32実際それはあちゆる種の中で一番小さなものですが,成長したときには野菜のうちで一番大きくて木のようになり,天の鳥たちが来て,その枝の間に宿り場を見つけます」。
| マルコ | ルカ 13:18 〜
13:19 13:18それで[イエス]はさらにこう言われた。「神の王国は何に以ているでしょうか。それを何になぞらえましょうか。 13:19それは,人が取って庭にまいたからしの種粒のようです。それは成長して木となり,天の鳥たちはその枝を宿り場としたのです」。
| ヨハネ |
*******たとえ 神の王国 パン種******* |
マタイ 13:33 〜 13:33 13:33[イエス]は彼らに別の例えを話された,「天の王国はパン種のようです。女がそれを取って大升三ばいの麦粉の中に隠したところ,やがて塊全体が発酵しました」。
| マルコ | ルカ 13:20 〜
13:21 13:20それから再びこう言われた。「神の王国を何になぞらえましょうか。 13:21それはパン種のようです。女がそれを取って大升三ばいの麦粉の中に隠すと,やがて塊全体が発酵しました」。
| ヨハネ |
*******精力的に努力しなさい******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:22 〜
13:30 13:22それから[イエス]は,都市から都市,村から村へと旅をし,[人々を]教えながらエルサレムへの旅を続けてゆかれた。 13:23さて,ある人が彼に言った,「主よ,救われつつある者は少ないのですか」。[イエス]は彼らにこう言われた。 13:24「狭い戸口を通って入るため,精力的に励みなさい。あなた方に言いますが,入ろうと努めながら入れない者が多いからです。 13:25ひとたび家あるじが起き上がって戸に錠を下ろしてしまうと,あなた方は外に立って戸をたたき始め,『だんな様,開けてください』と言います。しかし,彼は答えてあなた方に言うでしょう,『わたしはあなた方がどこのものか知らない』。 13:26そのときあなた方は言い始めます,『わたしたちはあなたの前で食べたり飲んだりしましたし,あなたはわたしたちの大通りで教えてくださいました』。 13:27しかし彼はあなた方に語ってこう言うでしょう。『わたしはあなた方がどこの者か知らない。不義を働く者たちは皆,わたしから離れ去れ!』 13:28アブラハム,イサク,ヤコブ,およびすべての預言者が神の王国にいるのに自分が外に投げ出されているのを見るとき,そこで[あなた方は]泣き悲しんだり歯ぎしりしたりするでしょう。 13:29さらに,人々が東の方や西の方から、また北や南から来て、神の王国で食卓について横になるでしょう。 13:30そして,見よ,最後であったのに最初になる者がおり,また最初であったのに最後になる者がいるのです」。
| ヨハネ |
*******エルサレムの外では滅ぼされない******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:31 〜
13:33 13:31ちょうどその時刻に何人かのパリサイ人がやって来て,彼にこう言った。「出て行ってここから去りなさい。ヘロデがあなたを殺そうとしているからです」。 13:32すると[イエス]は彼らに言われた,「行って,あのきつねに言いなさい,『見よ,わたしは今日と明日は悪霊たちを追い出し,いやしを成し遂げています。そして三日目には終わるでしょう』と。 13:33しかしやはり,わたしは,今日,明日,またその明くる日と,自分の道を進んで行かねばなりません。預言者がエルサレムの外で滅ぼされることは許されないからです。
| ヨハネ |
*******エルサレムへの嘆き******* |
マタイ | マルコ | ルカ 13:34 〜
13:35 13:34エルサレム,エルサレム,預言者たちを殺し,自分に遣わされた人々を石打ちにする者よ−めんどりが一かえりのひなをその翼の下に集めるように,わたしは幾たびあなたの子供たちを集めたいと思ったことでしょう。それなのに,あなた方は[それを]望みませんでした。 13:35見よ,あなた方の家はあなた方のもとに見捨てられています。あなた方に言いますが,『エホバのみ名によって来るのは祝福された者』と言うときまで,あなた方は決してわたしを見ないでしょう」。
| ヨハネ |
********幕屋の祭りでエルサレムにのぼる********* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:10 〜
7:14 7:10しかし,兄弟たちが祭りに上って行ってしまうと,そのときご自身も,表だってではなく,忍ぶようにして上って行かれた。 7:11それゆえ,ユダヤ人たちは祭りのさいに彼を捜し,「あの[人]はどこにいるのか」と言いだした。 7:12そして,群衆の間では,[イエス]に関するひそひそ話が盛んになされていた。ある者は,「彼は善良な人だ」と言い,ほかの者は,「そうではない。群衆を惑わしているのだ」と言うのであった。 7:13もとより,ユダヤ人たちに対する恐れのために,だれひとり彼について公に話そうとはしなかったコ 7:14祭りがすでに半ばを過ぎた時,イエスは神殿に上って行って,教えはじめられた。
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*********教えの源*********** |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:15 〜
7:20 7:15そのため,ユダヤ人たちは不思議に思うようになって,こう言った。「どうしてこの人は,学校で学んだこともないのに学識があるのだろうか」。 7:16それに対し,イエスは彼らに答えて言われた,「わたしの教えはわたしのものではなく,わたしを遭わした方に属するものです。 7:17だれでもこの方のご意志を行ないたいと思うなら,この教えについて,それが神からのものか,それともわたしが独自の考えで話しているのかが分かるでしょう。 7:18独自の考えで話す者は自分の栄光を求めています。しかし,白分を遣わした方の栄光を求める者,これは真実な者であり,そのうちに不義はありません。 7:19モーセがあなた方に律法を与えたのではありませんでしたか。それなのに,あなた方のうちのだれも律法に従っていません。なぜあなた方はわたしを殺そうとしているのですか」。 7:20群衆は答えた,「あなたには悪霊がいます。だれがあなたを殺そうとしているのですか」。
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**********義にかなった裁きを行え********* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:21 〜
7:24 7:21それに答えてイエスは彼らに言われた、「わたしが一つの際立った行為をしたので,あなた方はみな不思議がっています。 7:22このようなわけで,モーセはあなた方に割礼を与えました−それはモーセからというのではなく,父祖たちからなのですが−それであなた方は安息日に人に割礼を施します。 7:23モーセの律法を破らないようにするため人は安息日に割礼を受けるのに,安息日に人を全く健康にしたからといって,あなた方はわたしに対して激しく怒るのですか。 7:24うわべを見て裁くのをやめ,義にかなった裁きで裁きなさい」。
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*******どこから来た者か知らない********** |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:25 〜
7:36 7:25それで,エルサレムの住民のある者たちはこう言いはじめた。「これは,彼らが殺そうとしている人ではないか。 7:26それなのに,見なさい,公然と話をしており,彼らは何も言わないのだ。支配者たちは,これがキリストであることをはっきり知るようになったわけではあるまい。 7:27それどころか、わたしたちは,この人がどこから来た者なのか知っているではないか。しかし,キリストが来るときには,それがどこから来た者なのかをだれも知らないはずだ」。 7:28それゆえイエスは,神殿で教えていた際に,叫んでこう言われた。「あなた方はわたしを知っており,わたしがどこから来たのかも知っています。また,わたしは自分の考えで来たのではありません。わたしを遣わした方が実在しておられるのですが,あなた方はその方を知りません。 7:29私はその方を知っています。私はその方の代理者であり,その方がわたしを遣わされたからです」。 7:30このゆえに,彼らは[イエス]を捕まえようとうかがうようになったが,彼に手をかけた者はいなかった。彼の時がまだ来ていなかったからでめる。 7:31それでも、群衆のうちの大勢の者が彼に信仰を持った。そして,こう言い始めた。「キリストが到来しても,この人が行なったよりも多くのしるしは行なわないのではないか」。 7:32パリサイ人たちは、群衆が彼についてこうしたことをつぶやいているのを聞いた。そして,祭司長とパリサイ人たちは,彼を捕まえようとして下役たちを派遣した。 7:33それでイエスはこう言われた。「わたしは,自分を遣わした方のもとに行くまでに,もう少しの間あなた方と共にいます。 7:34あなた方はわたしを捜すようになりますが、わたしを見いだせないでしょう。そして,わたしのいる所に,あなた方は来ることができません」。 7:35それで,ユダヤ人たちは互いに言い合った,「この[人]はどこへ行って,わたしたちが見つけられないようにするつもりなのだろう。ギリシャ人の間に離散している[ユダヤ人たち]のところに行って,ギリシャ人に教えるつもりではあるまい。 7:36『あなた方はわたしを捜すようになるが,わたしを見いだせないであろう。そして,わたしのいる所に,あなた方は来ることができない』という,彼のこのことばはどういう意味なのか」。
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************生きた水********* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:37 〜
7:43 7:37さて,最後の日,祭りの大いなる日に,イエスは立っておられたが,叫んでこう言われた。「だれでも渇いている人がいるなら,わたしのところに来て飲みなさい。 7:38わたしに信仰を持つ者は、まさに聖書が言ったとおり,『その内奥のところから生きた水の流れが流れ出る』のです」。 7:39しかしこれは,彼に信仰を持つ者が受けようとしていた益について言われたのである。まだ霊がなかったからであり,それは,イエスがまだ栄光を受けていなかったためである。 7:40それで,これらの言葉を聞いた群衆のある者たちは,「これこそ確かにあの預言者だ」と言いはじめた。 7:41ほかの者たちは,「これがキリストだ」とも言った。しかしある者たちはこう言うのであった。「まさかキリストがガリラヤから出ることなどあるまい。 7:42聖書は,キリストがダビデの子孫から,そしてタビデのいた村ベツレヘムから来ると言っているではないか」。 7:43そのため,群衆の間に彼をめぐる分裂が生じた。
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**********捕まえようとした下役たちも驚く****** |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 7:44 〜
7:52 7:44だが、そのうちの幾人かは彼を捕まえたいと思っていた。しかし,実際に手をかける者はだれもいなかった。 7:45それゆえ、下役たちは祭司長とパリサイ人たちのところに,戻って行った。すると、それらの者たちが彼らに言った,「あなた方はどうして彼を連れて来なかったのか」。 7:46下役たちは答えた、「あのように話した人はいまだかつてありません」。 7:47それこ対してパリサイ人たちは答えた、「あなた方まで惑わされたわけではあるまい。 7:48支配者やパリサイ人で彼に信仰を持った者は一人もいないではないか。 7:49だが,律法を知らないこの群衆はのろわれた者たちなのだ」。 7:50以前に[イエス]のもとに来たことがあり,また彼らの一人であったニコデモが言った, 7:51「わたしたちの律法は,まず人[の言い分]を聞いてその人が何を行なっているかを知ってからでなければ、人を裁かないではないか」。 7:52それに答えて彼らは言った,「あなたもガリラヤの出というわけではあるまい。預言者はガリラヤからは起こらないことを調べてみなさい」。
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********世の光 ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:12 〜 8:12 8:12それゆえ,イエスは彼らに再び話してこう言われた。「わたしは世の光です。わたしに従う者は決して闇の中を歩むことがなく,命の光を持つようになります」。
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******** イエスに関する証 ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:13 〜
8:20 8:13ゆえにパリサイ人たちは彼に言った,「あなたは自分自身について証しをしています。あなたの証しは真実ではありません」。 8:14それに答えてイエスは彼らに言われた,「たとえわたしが自分自身について証しするとしても,わたしの証しは真実です。私は,自分がどこから来たか,そしてどこへ行こうとしているかを知っているからです。しかしあなた方は,わたしがどこから来たか,そしてどこへ行こうとしているかを知りません。 8:15あなた方は肉にしたがって裁きます。私はだれをも裁きません。 8:16ですが,もしわたしが裁くとすれば,わたしの裁きは真実です。私は独りではなく,わたしを遣わした父が共におられるからです。 8:17また,あなた方自身の律法の中に,『二人の証しは真実である』と書いてあります。 8:18わたしは,自分について証しする者であり,わたしを遣わした父もわたしについて証しされるのです」。 8:19それゆえ彼らはさらに言った,「あなたの父はどこにいるのですか」。イエスは答えられた,「あなた方はわたしも,わたしの父も知りません。もしあなた方がわたしを知っているとすれば,わたしの父をも知っているはずです」。 8:20[イエス]はこれらのことばを,神殿で教えていた際,宝物庫の所で話された。しかしだれも彼を捕まえなかった。彼の時はまだ来ていなかったからである。
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********私は去っていく ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:21 〜
8:27 8:21そこで[イエス]は再び彼らに言われた,「わたしは去って行こうとしています。そしてあなた方はわたしを捜すことでしょう。それでもあなた方は自分の罪のうちに死にます。わたしが行こうとしている所へ,あなた方は来ることができません」。 8:22それゆえ,ユダヤ人たちは言いはじめた,「彼は自殺するつもりなのではあるまい。『わたしが行こうとしている所へ,あなた方は来ることができない』と言っているが」。 8:23それで[イエス]はさらに彼らに言われた,「あなた方は下の領域からの者ですが,私は上の領域からの者です。あなた方はこの世からの者ですが,わたしはこの世からの者ではありません。 8:24それゆえわたしは,あなた方は自分の罪のうちに死ぬと言ったのです。わたしが[その者]であることを信じないなら,あなた方は自分の罪のうちに死ぬことになるのです」。 8:25そこで彼らは,「あなたはだれなのですか」と言いだした。イエスは彼らに言われた,「一体なぜわたしはあえてあなた方に話しているのでしょうか。 8:26わたしには,あなた方について話すべきこと,また裁きを下すべきことがたくさんあります。実際のところ,わたしを遣わした方は真実な方であり,その方から聞いたこと,それをわたしは世で話しているのです」。 8:27[イエス]が父について話しておられることを,彼らは会得しなかった。
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********神の喜ばれることを行う ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:28 〜
8:30 8:28それゆえイエスは言われた、「ひとたび人の子を挙げてしまうと,そのときあなた方は,わたしが[その者]であり,わたしが何事も自分の考えで行なっているのではないことを知るでしょう。わたしはこれらのことを,ちょうど父が教えてくださったとおりに話しているのです。 8:29そして,わたしを遣わした方は共にいてくださいます。わたしを独りだけにして見捨てたりはされませんでした。私は常に,その方の喜ばれることを行なうからです」。 8:30これらのことを話しておられる間に,多くの者が彼に信仰を持った。
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******** 真理は自由にする ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:31 〜
8:36 8:31そこでイエスは,自分を信じたユダヤ人たちにさらにこう言われた。「わたしの言葉のうちにとどまっているなら,あなた方はほんとうにわたしの弟子であり, 8:32また,真理を知り,真理はあなた方を自由にするでしょう」。 8:33彼らは答えた,「わたしたちはアブラハムの子孫であって、だれにも奴隷になったことなどありません。『あなた方は自由になるでしょう』と言われるのはどうしてですか」。 8:34イエスは彼らに答えられた、「極めて真実にあなた方に言いますが、すべて罪を行う者は罪の奴隷です。 8:35そして,奴隷は家の者たちの中にいつまでもとどまっているわけではありません。子はいつまでもとどまっています。 8:36それゆえ,もし子があなた方を自由にするならば,あなた方は本当に自由になるのです。
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********悪魔からの者 ******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 8:37 〜
8:59 8:37わたしは、あなた方がアブラハムの子孫であることを知っています。しかしあなた方はわたしを殺そうとしています。それは,わたしの言葉があなた方の間で進んでゆかないからです。 8:38わたしは,自分の父のもとで見た事柄を話します。それであなた方は,[自分たちの]父から聞いた事柄を行なうのです。 8:39彼らは答えて言った,「わたしたちの父はアブラハムです」。イエスは彼らに言われた,「アブラハムの子供であるというなら,アブラハムの業を行ないなさい。 8:40しかし今,あなた方は、わたしを,神から聞いた真理をあなた方に告げた者を殺そうとしています。アブラハムはそのようなことを行ないませんでした。 8:41あなた方は自分たちの父の業を行っているのです」。彼らは言った,「わたしたちは淫行によって生まれたのではありません。わたしたちには一人の父,神がいるのです」。 8:42イエスは彼らに言われた,「もし神があなた方の父であるならば,あなた方はわたしを愛するはずです。わたしは神のもとから出てここにいるからです。そして私は決して自分の考えで来ているのではありません。その方がわたしを遣わされたのです。 8:43わたしの話している事柄があなた方に分からないのはなぜでしょうか。それは,あなた方がわたしの言葉を聴くことができないからです。 8:44あなた方は,あなた方の父,悪魔からの者であって,自分たちの父の欲望を遂げようと願っているのです。その者は,その始まりにおいて人殺しであり,真理の内に堅く立ちませんでした。真実さが彼の内にないからです。彼が偽りを語るときには,自分の性向のままに語ります。彼は偽り者であって,[偽り]の父だからです。 8:45他方,わたしは真理を告げるので,あなた方はわたし[のことば]を信じません。 8:46あなた方のうちのだれが,わたしに罪があると証明するのですか。わたしが真実を話しているなら,あなた方がわたし[のことば]を信じないのはどうしてですか。 8:47神からの者は神の言われることを聴きます。あなた方が聴かないのはこのため,つまり,神からの者ではないからです」。 8:48それに答えてユダヤ人たちは彼に言った,「わたしたちが,あなたはサマリア人で,悪霊につかれている,と言うのは正しいのではありませんか」。 8:49イエスは答えられた,「わたしは悪霊につかれてはいません。わたしの父を尊んでいるのであり,あなた方はそのわたしを辱めています。 8:50といっても,私は自分のために栄光を求めているのではありません。求め,かつ裁いておられる方がいます。 8:51きわめて真実にあなた方に言いますが,だれでもわたしの言葉を守り行なうなら,その人は決して死を見ることがありません」。 8:52ユダヤ人たちは彼に言った,「今わたしたちは、あなたが悪霊につかれていることがはっきり分かります。アブラハムは死にましたし,預言者たちもそうです。それなのにあなたは、『だれでもわたしの言葉を守り行なうなら,その人は決して死ぬことがない』と言っています。 8:53あなたは、死んだわたしたちの父アブラハムよりも偉いわけではないでしょう。そして,預言者たちも死んだのです。あなたは,自分が何者であると唱えるのですか」。 8:54イエスは答えられた,「わたしが自分に栄光を付すのであれば,わたしの栄光はむなしいものです。わたしに栄光を与えてくださるのはわたしの父,あなた方が自分たちの神であると言うその方です。 8:55それでいて,あなた方はその方を知っていません。しかし,私はその方を知っています。そして,その方を知らないと言えば,わたしはあなた方のように,つまり偽り者になります。しかしわたしは確かにその方を知っており,その方の言葉を守り行なっています。 8:56あなた方の父アブラハムは,わたしの日を見ることを見越して大いに歓び、それを見て歓んだのです」。 8:57それゆえユダヤ人たちは彼に言った,「あなたはまだ五十歳になってもいないのに,アブラハムを見たことがあるのですか」。 8:58イエスは彼らに言われた,「きわめて真実にあなた方に言いますが,アブラハムが存在する前からわたしはいるのです」。 8:59そのため彼らは,[イエス]に投げつけようとして石を拾った。しかしイエスは隠れ,神殿から出て行かれた。
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******盲人を癒す エルサレム******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 9:1 〜
9:7 9:1さて,進んで行かれる際,[イエス]は生まれた時から盲目の人をご覧になった。 9:2そこで,弟子たちが彼に尋ねた,「ラビ,この人が盲人として生まれたのは,だれが罪をおかしたためですか。当人ですか,それともその親たちですか」。 9:3イエスは答えられた,「この人が罪をおかしたのでも,その親たちでもなく,神のみ業がこの人の場合に明らかにされるためだったのです。 9:4わたしたちは,わたしを遣わした方の業を昼のうちに行なわなければなりません。だれも働くことのできない夜が来ようとしています。 9:5わたしが世にいる間,わたしは世の光なのです」。 9:6これらのことを言ってから,[イエス]は地面につばを吐いて,だ液で粘土を作り,その[人の]両目にその粘土を当てて, 9:7こう言われた。「行って,シロアムの池で洗いなさい」([シロアム]とは,『送り出された』と訳される)。それで彼は去って行って洗い,見えるようになって戻って行った。
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********癒されたのはなぜか******** |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 9:8 〜
9:39 9:8それゆえ,隣人たちや,彼がこじきであるのを以前に見ていた人々は,「これは,いつも座って物ごいをしていた男ではないか」と言いはじめた。 9:9ある者たちは,「これはその人だ」と言い,ほかの者たちは,「いや,違う,ただ似ているだけだ」と言った。当人は,「わたしは[その者]です」と言うのであった。 9:10そこで彼らはその人に言いだした,「では,どうしてあなたの目は開いたのか」。 9:11彼は答えた,「イエスという人が粘土を作ってわたしの両目になすりつけ,『シロアムに行って洗いなさい』と言いました。それで,行って洗いましたところ,見えるようになったのです」。 9:12すると彼らは言った,「その[人]はどこにいるのか。彼は言った,「知りません」。 9:13彼らは,以前に盲目であったその人をパリサイ人たちのところに連れて行った。 9:14なお,イエスが粘土を作って彼の目を開けたのは安息日であった。 9:15それで,今度はパリサイ人たちが,どのようにして見えるようになったのかと彼に尋ねはじめた。彼は言った,「その人が粘土をわたしの両目に当てました。そしてわたしが洗いましたところ,今は見えるのです」。 9:16それで,パリサイ人のある者たちが言いはじめた,「これは神からの人ではない。安息日を守っていないからだ」。ほかの者たちは言いだした,「罪人である人が,どうしてこのようなしるしを行なえるだろうか」。こうして,彼らの間には分裂があった。 9:17そのため,彼らはその盲人に再び言った,「彼があなたの目を開けたことからして,あなたは彼について何と言うか」。その[人]は言った,「彼は預言者です」。 9:18しかしユダヤ人たちは,この人に関して,つまりこの人が盲目であったのに見えるようになったということを信じず,見えるようになったその人の親たちを呼ぶことになった。 9:19そして彼らにこう尋ねた。「これは,生まれつき目が見えなかったという,あなた方の息子か。では,現在見えるのはどうしてなのか。 9:20すると,彼の親たちは答えて言った,「これがわたしどもの息子で,生まれつき目が見えなかったことは知っております。 9:21でも,今見えるのがどうしてかは知りませんし,だれがその目を開けたのかも知りません。彼にお聞きください。彼は大人です。自分で話すはずです」。 9:22彼の親たちはユダヤ人を恐れていたので,こうしたことを言った。ユダヤ人たちはすでに、だれでも[イエス]をキリストと告白する者がいれば,その者は会堂から追放するとの合意に達していたからである。 9:23そのために親たちは,「彼は大人です。彼に尋ねてください」と言ったのである。 9:24それゆえ彼らは,盲目であった人を二度目に呼んで,こう言った。「神に栄光をささげなさい。わたしたちはこの人が罪人であることを知っているのだ」。 9:25これに対して彼は答えた,「その人が罪人かどうかわたしは知りません。一つのことは知っています。わたしは目が見えませんでしたが,現在は見えるということです」。 9:26それゆえ彼らは言った,「彼はあなたに何をしたのか。どのようにしてあなたの目を開けたのか」。 9:27彼は答えた,「わたしはもうお話ししましたのに,お聴きになりませんでした。なぜもう一度お聞きになりたいのですか。あなた方もあの人の弟子になりたいわけではないでしょうに」。 9:28すると彼らはその人をののしって言った、「お前はあの[男]の弟子だが,我々はモーセの弟子なのだ。 9:29我々は、神がモーセに語られたことを知っている。だが,この[男]については,どこからの者か知らない」。 9:30それに答えてその人は彼らに言った,「これはいかにも驚いたことです,あの人がどこからの者かをご存じないとは。わたしの目を開けた人ですのに。 9:31神は罪人たちにはお聴きになりませんが,だれでも神を恐れてそのご意志を行なうなら,その者にはお聴きになることを,わたしたちは知っております。 9:32昔から,盲人として生まれた者の目を開けたというようなことは聞いたためしがありません。 9:33神からの人でないなら,この人は全く何もできないはずです」。 9:34それに答えて彼らは言った,「お前は全く罪のうちに生まれながら,我々を教えるというのか」。こうして彼らは,その人を追い出してしまった。 9:35イエスは,彼らがその人を追い出したことをお聞きになった。そして,彼を見つけると,こう言われた。「あなたは人の子に信仰を持っていますか」。 9:36その[人]は答えた,「ですが,だんな様,それはどなたのことでしょうか。わたしがその方に信仰を持てますように」。 9:37イエスは彼に言われた,「あなたはその者を見ました。しかも,あなたと話しているのがその者です」。 9:38すると彼は言った,「わたしはほんとうに[その方に]信仰を持っています,主よ」。そして彼は[イエス]に敬意をささげた。 9:39するとイエスは言われた,「[この]裁きのために私はこの世に来ました。すなわち,見えない者が見えるようになり,見える者が盲目になるためです」。
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********罪は残る******* |
マタイ | マルコ | ルカ | ヨハネ 9:40 〜
9:41 9:40パリサイ人のうち[イエス]と一緒にいた者たちがこれらのことを聞いて,彼に言った,「わたしたちも盲目であるというわけではないでしょうね」。 9:41イエスは彼らに言われた,「あなた方が盲目であったなら,あなた方には罪がなかったでしょう。しかしあなた方は今,『わたしたちは見える』と言います。あなた方の罪は残るのです」。
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*******安息日に水腫にかかった人を治す******* |
マタイ | マルコ | ルカ 14:1 〜
14:6 14:1それから,[イエス]が食事をするため,安息日に,パリサイ人たちのある支配者の家に入った時のこと,人々は彼をじっと見守っていた。 14:2すると,見よ,彼の前に,水腫にかかっている人がいた。 14:3そこでイエスは,律法に通じた人々とパリサイ人たちに語りかけて,こう言われた。「安息日に[病気を]治すことは許されていますか,いませんか」。 14:4しかし彼らは黙っていた。そこで[イエス]は[その人を]抱きかかえていやし,そこからお去らせになった。 14:5それから彼らにこう言われた。「あなた方のうち,自分の息子や牛が井戸に落ち込んだ場合,安息日だからといってこれをすぐに引き上げない人がいるでしょうか」。 14:6すると彼らはこれらのことについて何も言い返すことができなかった。
| ヨハネ |
*******目立つ場所******* |
マタイ | マルコ | ルカ 14:7 〜
14:11 14:7それからイエスは、招かれてそこに来ていた人々にひとつの例えを話された。彼らが,最も目立つ場所を自分のために選ぶ様子に目を留められたからであり,こう言われた。 14:8「だれかから婚宴に招かれたなら,最も目立つ場所に横たわってはなりません。もしかすると,だれかあなたより主立った人がそのとき招かれているかもしれず, 14:9その場合,あなたやその人を招いた人が来て,『この人にその場所を譲ってください』と言うでしょう。そうすると,あなたは恥ずかしい思いをしながら,そこを立って最も低い場所に着くことになるのです。 14:10むしろ,あなたが招かれたときには,行って,最も低い場所で横になり,あなたを招いた人が来て,『友よ,もっと高いほうへ進んでください』と言うようにしなさい。そうするとあなたは,一緒にいるすべての客の前で誉れを受けることになるのです。 14:11だれでも自分を高める者は低くされ,自分を低くする者は高められるのです」。
| ヨハネ |
*******貧しい人を招きなさい******* |
マタイ | マルコ | ルカ 14:12 〜
14:14 14:12次に[イエス]は自分を招いた人にもこう言われた。「あなたが正さんや晩さんを設けるときには,友人や兄弟,また親族や富んだ隣人などを呼んではなりません。恐らく彼らはいつかあなたを招き返して,それがあなたへの報いとなることでしょう。 14:13むしろ,あなたがごちそうを設けるときには,貧しい人,体の不自由な人,足なえの人,盲目の人などを招きなさい。 14:14そうすればあなたは幸いです。彼らにはあなたに報いるものが何もないからです。あなたは義人の復活の際に報いを受けるのです」。
| ヨハネ |
*******たとえ 招待をしても来ない客******* |
マタイ | マルコ | ルカ 14:15 〜
14:24 14:15これらのことを聞くと,一緒にいた客のひとりが彼にこう言った。「神の王国でパンを食べる人は幸いです」。 14:16[イエス]はその人にこう言われた。「ある人が盛大な晩さんを設けていました。そして大勢の人を招いたのです。 14:17そして彼は晩さんの時刻に自分の奴隷を遣わして,招いておいた人たちに,『おいでください。もう用意ができましたから』と言わせました。 14:18ところが,彼らはみな一様に言い訳をして断わり始めました。最初の者は彼に言いました,『わたしは畑を買ったので,出かけて行ってそれを見てこなければなりません。お願いします,お断わりさせてください』。 14:19また別の者は言いました,『五くびきの牛を買ったので,それを調べに行くところなのです。お願いします,お断わりさせてください』。 14:20さらに別の者は言いました,『妻をめとったばかりなのです。そのため,参上できないのですが』。 14:21それで,奴隷はやって来て,これらのことを主人に伝えました。すると,家あるじは憤って奴隷に言いました,『急いで市の大通りや路地に出て行き,貧しい人,体の不自由な人,盲人,足なえの人などをここに連れて来なさい』。 14:22やがて奴隷は言いました,『ご主人様,お命じになったとおりに致しました。でも,まだ場所が余っております』。 14:23すると主人は奴隷に言いました,『道路や,柵を巡らした場所に出て行き,無理にでも人々に人って来させて,わたしの家がいっぱいになるようにしなさい。 14:24あなた方に言うが,招かれていたあの者たちにはだれにもわたしの晩さんを味わわせないのだ』」。
| ヨハネ |
*******弟子になるには自分を捨てる事が必要******* |
マタイ | マルコ | ルカ 14:25 〜
14:33 14:25さて,大群衆が彼と一緒に旅行していたが[イエス]は振り向いて彼らにこう言われた。 14:26「わたしのもとに来て,自分の父,母,妻,子供,兄弟,姉妹,さらには,自分の魂をさえ憎まないなら,その人はわたしの弟子になることはできません。 14:27だれでも,自分の苦しみの杭を運びながらわたしのあとに付いて来ない者は,わたしの弟子になることができないのです。 14:28たとえば,あなた方のうちのだれが,塔を建てようと思う場合,まず座って費用を計算し,自分がそれを完成するだけのものを持っているかどうかを調べないでしょうか。 14:29そうしないなら,その人は土台を据えてもそれを仕上げることができないかもしれず,それを見ている人たちはみな彼をあざけって, 14:30『この人は建て始めはしたものの,仕上げることができなかった』と言い始めるかもしれません。 14:31また,どんな王が,別の王と戦いを交えようとして行進するにあたり,まず座って,三万の軍勢で攻めて来る者に,一万の軍勢で相対することができるかどうかを諮らないでしょうか。 14:32事実,それができないなら,その者がまだ遠く離れた所にいる間に,一団の大使を遣わして和平を求めるのです。 14:33このように,確かにあなた方は,自分の持ち物すべてに別れを告げないかぎり,だれもわたしの弟子になることができません。
| ヨハネ |
*******塩を失ってはならない******* |
マタイ | マルコ 9:50 〜 9:50 9:50 塩は良いものです。しかし,もし塩がその効き目をなくすことがあるなら、あなた方は何をもってそれに味をつけるのですか。あなた方自身のうちに塩を持ちなさい。そして,互いの間で平和を保ちなさい」。
| ルカ 14:34 〜
14:35 14:34「いかにも塩はすぐれたものです。しかし,塩でさえその効き目を失うなら,何をもってそれに味をつけるでしょうか。 14:35それは土にも肥やしにもふさわしくありません。人々はそれを外に捨てるのです。聴く耳のある人は聴きなさい」。
| ヨハネ |
*******たとえ 失われた1匹の羊******* |
マタイ | マルコ | ルカ 15:1 〜
15:7 15:1さて,収税人や罪人たちがみな,彼[の話]を聞こうとしてしきりに近づいて来るのであった。 15:2そのため,パリサイ人も書士たちもしきりに不平をならし,「この人は罪人たちを歓迎して一緒に食事をする」と言った。 15:3すると[イエス]はこの例えを彼らに話して,こう言われた。 15:4「あなた方のうち,百匹の羊を持っていて,そのうちの一匹を失ったときに,九十九匹を荒野に残し,失われたものを見つけるまでそれを捜しに行かない人がいるでしょうか。 15:5そして,見つけると,その人はそれを自分の肩に載せて運びます。 15:6そうして,家に着くと,友人や隣人を呼び集めて,こう言うのです。『一緒に歓んでください。失われていたわたしの羊が見つかったからです』。 15:7あなた方に言いますが,このように,悔い改める一人の罪人については,悔い改めの必要のない九十九人の義人について以上の喜びが天にあるのです。
| ヨハネ |
*******失われたドラクマ硬貨******* |
マタイ | マルコ | ルカ 15:8 〜
15:10 15:8「また,十枚のドラクマ硬貨を持っていて,一枚のドラクマ硬貨をなくした場合に,ともしびをともして家を掃き,それを見つけるまで注意深く捜さない女がいるでしょうか。 15:9そして,それを見つけると,彼女は自分の友人や隣人の女たちを呼び集めて,こう言います。『一緒に歓んでください。わたしのなくしたドラクマ硬貨が見つかったからです』。 15:10あなた方に言いますが,このように,悔い改める一人の罪人については,神のみ使いたちの間に喜びがわき起こるのです」。
| ヨハネ |
*******たとえ 悔い改めた放蕩息子******* |
マタイ | マルコ | ルカ 15:11 〜
15:32 15:11それから[イエス]はこう言われた。「ある人に二人の息子がありました。 15:12そして,そのうちの若いほうの者が父親に言いました,『父上,財産のうちわたしの頂く分を下さい』。そこで彼は自分の資産をふたりに分けてやりました。 15:13その後,何日もたたないうちに、若いほうの息子はすべての物を取りまとめて遠い土地に旅行に出、そこで放蕩の生活をして自分の財産を乱費しました。 15:14すべての物を使い果たした時,その地方一帯にひどい飢きんが起こり、彼は困窮し始めました。 15:15彼はその地方のある市民のもとに行って身を寄せることまでし,その人は彼を自分の畑にやって豚を飼わせました。 15:16そして彼は,豚が食べているいなごまめのさやで腹を満たしたいとさえ思っていましたが,彼に[何か]与えようとする者はだれもいませんでした。 15:17「本心に立ち返った時,彼は言いました,『わたしの父のところでは実に多くの雇い人にあり余るほどのパンがあるのに,わたしはここで飢きんのために死にそうなのだ。 15:18立って父のところに旅をし,こう言おう。父上,わたしは天に対しても,あなたに対しても罪をおかしました。 15:19わたしはもうあなたの息子と呼ばれるには値しません。あなたの雇い人の一人のようにしてください」』。 15:20そこで彼は立って父親のもとに行きました。彼がまだ遠くにいる間に,父親は彼の姿を見て哀れに思い,走って行ってその首を抱き,優しく口づけしたのです。 15:21その時、息子は言いました,『父上,わたしは天に対しても,あなたに対しても罪をおかしました。わたしはもうあなたの息子と呼ばれるには値しません。あなたの雇い人の一人のようにしてください』。 15:22しかし父親は自分の奴隷たちに言いました,『さあ早く,長い衣,その一番良いのを出して来てこれに着せ、その手に輪をはめ,足にサンダルをはかせなさい。 15:23それから,肥えさせた若い雄牛を連れて来てほふるのだ。食べて,楽しもうではないか。 15:24このわたしの息子が,死んでいたのに生き返ったからだ。失われていたのが見つかったのだ』。こうして彼らは興じ始めました。 15:25「さて,年上の息子は野にいました。そして,帰って来て家に近づくと,合奏と踊りの音が聞こえたのです。 15:26そこで,僕の一人を呼び,これはどういうことなのかと尋ねました。 15:27[僕]は言いました,『あなたのご兄弟がおいでになったのです。それで,健やかに戻って来られたというので、あなたのお父様は肥えさせた若い雄牛をほふられたのです』。 15:28ところが彼は入って行こうとはしませんでした。すると,父親が出て来て,彼に懇願しはじめました。 15:29彼は答えて父親に言いました,『わたしはこれまで何年というものあなたのために奴隷のように働いてきて,一度といえあなたのおきてを踏み越えたことはありません。それなのに,このわたしには,友人と一緒に楽しむための子やぎさえただの一度も下さったことがありません。 15:30それが,娼婦たちと一緒になってあなたの資産を食いつぶした,このあなたの息子が到着するや,あなたは肥えさせた若い雄牛を彼のためにほふったのです』。 15:31すると,[父親]は言いました,『子よ,あなたはいつもわたしと一緒にいたし、わたしの物はみなあなたのものだ。 15:32だが,わたしたちはとにかく楽しんで歓ばないわけにはいかなかったのだ。このあなたの兄弟は,死んでいたのに生き返り,失われていたのに見つかったからだ』」。
| ヨハネ |
*******たとえ ずるがしこい家令******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:1 〜
16:8 16:1次いで[イエス]は弟子たちにもこう言われた。「ある富んだ人がいて,家令をかかえていましたが,この者が[主人]の貨財を浪費しているとの訴えがその人のもとになされました。 16:2そこで彼はその[家令]を呼んで言いました。『わたしがあなたについて聞くこの事はどういうことなのか。あなたの家令職について会計報告を出しなさい。あなたはもうこの家を管理できないのだ。』。 16:3そこで家令は自分に言いました,『どうしよう。主人はわたしから家令職を取り上げるということだ。わたしは土掘りをするほど強くはないし,物ごいをするのは恥ずかしい。 16:4そうだ,どうすればよいか分かったぞ。わたしが家令職から外されたとき,人々がわたしを自分の家に迎え入れてくれるようにするのだ』。 16:5それから彼は,主人の債務者をひとりひとり自分のもとに呼んでから,最初の者にこう言いました。『あなたはわたしの主人にどれくらい借りがあるのか』。 16:6彼は言いました,『オリーブ油百バトです』。[家令]は言いました,『あなたの契約書を受け取り,座って,早く五十と書きなさい』。 16:7次に,彼は別の者に言いました,『さて今度はあなただが,どれくらい借りているのか』。彼は言いました,『小麦百コルです』。[家令は]言いました,『あなたの契約書を受け取って,八十と書きなさい』。 16:8すると,主人はその家令をほめました。不義な者ではありますが,実際的な知恵をもって行動したからです。この事物の体制の子らは,自分たちの世代に対しては,実際的なやり方の点で光の子らより賢いのです。
| ヨハネ |
*******富を用いて友を作る******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:9 〜
16:12 16:9「また,わたしはあなた方に言いますが,不義の富によって自分のために友を作り,そうしたものが尽きたとき,彼らがあなた方を永遠の住みかに迎え入れてくれるようにしなさい。 16:10ごく小さな事に忠実な人は多くのことにも忠実であり,ごく小さな事に不義な人は多くのことにも不義です。 16:11それゆえ,あなた方が不義の富に関して忠実であることを示していないなら,だれがあなた方に真実のものを託するでしょうか。 16:12そして,あなた方がほかの人の物について忠実であることを示していないなら,だれがあなた方に,あなた方のための物を与えるでしょうか。
| ヨハネ |
*******神と富に仕えることは出来ない******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:13 〜 16:13 16:13どんな家僕も二人の主人に対して奴隷となることはできません。一方を憎んで他方を愛するか、あるいは一方に堅く付いて他方を侮るようになるからです。あなた方は神と富とに対して奴隷となることはできません」。
| ヨハネ |
*******人の評価と神の評価******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:14 〜
16:15 16:14さて,金を愛する者であるパリサイ人たちがこれらのすべてのことを聴いていて,彼のことを冷笑しはじめた。 16:15そこで[イエス]は彼らに言われた,「あなた方は人の前で自分を義とする者たちですが,神はあなた方の心を知っておられます。人の間で高大なものは,神から見て嫌悪すべきものだからです。
| ヨハネ |
*******神の王国に突き進む******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:16 〜
16:17 16:16「律法と預言者たちとはヨハネまででした。その時以来,神の王国は良いたよりとして宣明されており,あらゆるたぐいの人がそれに向かって押し進んでいます。 16:17実際,律法の文字の一画が成就されないでいるよりは,天と地の過ぎ去るほうが易しいのです。
| ヨハネ |
*******たとえ 貧しいラザロと富んだ人******* |
マタイ | マルコ | ルカ 16:19 〜
16:31 16:19「ところで,ある富んだ人がいて,紫と亜麻布で身を飾り,豪しゃな日々を楽しんでいました。 16:20一方、ラザロという名のあるこじきは彼の門のところに置かれ,かいようだらけの身で, 16:21その富んだ人の食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていました。そのうえまた,犬が来ては彼のかいようをなめるのでした。 16:22さて,やがてこじきは死に,み使いたちによってアブラハムの懐[の位置]に運ばれました。「また、富んだ人も死んで葬られました。 16:23そして,ハデスの中で目を上げると,自分は責め苦のうちにありましたが,はるか離れた所にアブラハムがおり、ラザロがその懐[の位置]にいるのが見えました。 16:24それで彼は呼びかけて言いました,『父アブラハムよ,わたしに憐れみをおかけになり、ラザロを遣わして,その指の先を水に浸してわたしの舌を冷やすようにさせてください。わたしはこの燃えさかる火の中で苦もんしているからです』。 16:25しかしアブラハムは言いました,『子よ,あなたが自分の生きている間に,自分の良い物を全部受け,それに対してラザロが良くない物を[受けた]ことを思い出しなさい。しかし今,彼はここで慰めを得,あなたは苦もんのうちにある。 16:26そして,これらすべてに加えて,わたしたちとあなた方との間には大きくて深い裂け目が定められており,そのため,ここからあなた方のもとに行きたいと思う者たちもそれができず,人々がそこからわたしたちのところに渡って来ることもできない』。 16:27すると彼は言いました,『それなら,お願いです,父よ,彼をわたしの父の家に遣わしてください]。 16:28わたしには五人の兄弟がいますから。こうして彼が徹底的な証しをし,彼らもこの責め苦の場所に入ることがないようにするのです』。 16:29しかしアブラハムは言いました,『彼らにはモーセと預言者たちがある。それに聴き従えばよい』。 16:30すると彼は言いました,『いいえ,そうではありません,父アブラハムよ,だれかが死人の中から行けば,彼らは悔い改めることでしょう』 16:31しかし[アブラハム]は彼に言いました,『モーセや預言者たちに聴き従わないなら,だれかが死人の中からよみがえっても,やはり説得に応じないであろう』」。
| ヨハネ |
*******つまずきのもと******* |
マタイ | マルコ | ルカ 17:1 〜
17:2 17:1それから[イエス]は弟子たちにこう言われた。「つまずきのもととなるものが来ることは避けられません。しかし,それが来るその経路となる人は災いです! 17:2その人にとっては,臼石を首にかけられて海の中に投げ込まれたとすれば,そのほうが,これら小さな者の一人をつまずかせるよりはましでしょう。
| ヨハネ |
*******許す******* |
マタイ | マルコ | ルカ 17:3 〜
17:4 17:3自分自身に注意を払いなさい。あなたの兄弟が罪を犯すなら,叱責を与え,その人が悔い改めるなら,許してあげなさい。 17:4たとえその人があなたに対して一日に七回罪をおかし,『わたしは悔い改めます』と言ってあなたのもとに七回戻って来たとしても,あなたはその人を許してあげなければなりません」。
| ヨハネ |
*******からしの種粒ほどの信仰******* |
マタイ | マルコ | ルカ 17:5 〜
17:6 17:5さて,使徒たちが主にこう言った。「わたしたちにさらに信仰をお与えください」。 17:6すると主は言われた,「あなた方にからしの種粒ほどの信仰があったなら,この黒桑の木に,『根こそぎ抜かれて,海に植われ!』と言ったとしても,それはあなた方に従うでしょう。
| ヨハネ |
*******当然すべきこと******* |
マタイ | マルコ | ルカ 17:7 〜
17:10 17:7「あなた方の中に,[畑を]すき返したり群れの番をしたりする奴隷がいて,その者が野から帰って来ると,『すぐにここに来て,食卓について横になりなさい』と言う人がいるでしょうか。 17:8むしろ,『わたしの晩さんのために何か用意し,前掛けをかけて,わたしが食べたり飲んだりし終わるまでわたしに仕えなさい。そのあと、あなたは食べたり飲んだりしてよろしい』と言うのではありませんか。 17:9奴隷が割り当ての事をしたからといって,その人は恩義を感じたりしないではありませんか。 17:10ですからあなた方も,自分に割り当てられた事を全部したときには,『わたしたちは何の役にも立たない奴隷です。わたしたちのしたことは,当然すべきことでした』と言いなさい」。
| ヨハネ |
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